近年、コミュニケーション力が落ちたとか、コミュニケーション力が重要とかよく耳にするが、本当に必要なコミュニケーション力とは何かを考えてみた。
一般的にコミュニケーション力として言われるのは、相手に分かりやすく物事を伝えたり、その場の空気を読んで適切に振る舞ったりすることではないだろうか。
しかし、私が考えるコミュニケーション力で最も重要な物は、ディスカッション-議論する力であると私は考える。
一人一人の考えうる範囲には自ずと限界がある。たとえば、ちょっとしたイベント(十数人規模の飲み会や、旅行等を想像してもらえればわかりやすいと思う) を企画するだけでも、何か準備漏れがあったり、大事な事を忘れてしまうことはよくある話だろう。ちょっとしたイベントでも忘れることが起こるのだから、これが、大規模なプロジェクトとなったらより多くの事が忘れ去られることは明白だ。
そんなとき、自分の計画を別の人に話して、チェックしてもらったらどうだろう。おそらく忘れることは激減するに違いない。 また、複数人数で議論をしている間にだれも気づかなかった問題に新たに気づくこともあるだろう。
ただ、こういった議論には多くの前提が必要となる。議論する者同士が、目的を明確に理解し、それを達成するために自ら主体性を持って考える必要がある。 そうしなければ、ただの口論になってしまったり、相手を打ち負かし、自分の主張を言い続けるだけの実りの無いものとなってしまう。目的を見失ってしまっては、議論が明後日の方向に行ってしまうだろう。また、 基本的な考えを相手に伝える能力が無ければ、議論の入り口にすら立てないのも明白だ。
このように正しい議論-ディスカッションを行うためには意思を伝える力と、思考力が要求される。つまり多くの基礎的な能力の上に成り立つものだ。
今の日本には、このような建設的な議論すら嫌う風潮が少なからずあるように思う。もちろんただ批判をしたり、相手を苦しめる悪意のある発言は否定されるべきだが、すべての議論が嫌われてしまうのは、物事を創造する上で大きなマイナスとなるだろう。大変残念な事だ。
私の仕事にかかわる人の条件として、「私と建設的な議論が 出来る人」というのを、非常に重要視している。もちろんすべての人がそうである必要は無いが、担当分野の責任者には必要な能力であると思う。システム開発という仕事は、いかにミスを無くすかという仕事でもある。そういったミスをディスカッションを通じて最小限に抑えることが、結果的に無駄を省き、よりよいシステム開発につながるのである。
そうそう、カメラマンの木川氏とはいつも「部長とカメラ」について建設的な 議論をしていますよ。あまりかみ合いませんが・・・
一般的にコミュニケーション力として言われるのは、相手に分かりやすく物事を伝えたり、その場の空気を読んで適切に振る舞ったりすることではないだろうか。
しかし、私が考えるコミュニケーション力で最も重要な物は、ディスカッション-議論する力であると私は考える。
一人一人の考えうる範囲には自ずと限界がある。たとえば、ちょっとしたイベント(十数人規模の飲み会や、旅行等を想像してもらえればわかりやすいと思う) を企画するだけでも、何か準備漏れがあったり、大事な事を忘れてしまうことはよくある話だろう。ちょっとしたイベントでも忘れることが起こるのだから、これが、大規模なプロジェクトとなったらより多くの事が忘れ去られることは明白だ。
そんなとき、自分の計画を別の人に話して、チェックしてもらったらどうだろう。おそらく忘れることは激減するに違いない。 また、複数人数で議論をしている間にだれも気づかなかった問題に新たに気づくこともあるだろう。
ただ、こういった議論には多くの前提が必要となる。議論する者同士が、目的を明確に理解し、それを達成するために自ら主体性を持って考える必要がある。 そうしなければ、ただの口論になってしまったり、相手を打ち負かし、自分の主張を言い続けるだけの実りの無いものとなってしまう。目的を見失ってしまっては、議論が明後日の方向に行ってしまうだろう。また、 基本的な考えを相手に伝える能力が無ければ、議論の入り口にすら立てないのも明白だ。
このように正しい議論-ディスカッションを行うためには意思を伝える力と、思考力が要求される。つまり多くの基礎的な能力の上に成り立つものだ。
今の日本には、このような建設的な議論すら嫌う風潮が少なからずあるように思う。もちろんただ批判をしたり、相手を苦しめる悪意のある発言は否定されるべきだが、すべての議論が嫌われてしまうのは、物事を創造する上で大きなマイナスとなるだろう。大変残念な事だ。
私の仕事にかかわる人の条件として、「私と建設的な議論が 出来る人」というのを、非常に重要視している。もちろんすべての人がそうである必要は無いが、担当分野の責任者には必要な能力であると思う。システム開発という仕事は、いかにミスを無くすかという仕事でもある。そういったミスをディスカッションを通じて最小限に抑えることが、結果的に無駄を省き、よりよいシステム開発につながるのである。
そうそう、カメラマンの木川氏とはいつも「部長とカメラ」について建設的な 議論をしていますよ。あまりかみ合いませんが・・・